電子マネーの振興 金融関連ニュース 2011年08月04日 電子マネー業界には、最近どんどん変化があるようですね。WAONは以前から多くの自治体や民間団体と提携しながら、利用可能な範囲をひろげてきていますね。自治体は、さまざまな産業の振興を深めたいし、WAONも利用可能な範囲を広げたいという思惑があって、民間ならではの自由な活動にも魅力があって、そういう形態がひろがっている感じがします。それも、イオンの財力とかがあってこそ成り立つ話です。まだ規模の小さい電子マネーは、とりあえず地元でいかに振興するかを考えて、人々に親しんでもらうのが先決かなという気がします。----------------------------------------------- 電子マネー業界が、風雲急を告げている。大手流通グループや鉄道系の各社が、外部提携や相互利用の動きを加速しているのだ。流通業界では「電子マネーを制する企業がマーケティングを制する」ともいわれているが、現状はまだドングリの背比べで主な戦国武将がようやく4~5人に集約されてきた、という状況である。電子マネー戦国時代に突入するなか、“天下統一”に必要不可欠な「三つの能力」を、大前研一氏が解説する。 * * *「電子マネー新大陸」を制覇するためには、必要不可欠な能力が三つある。 一つ目は、発行枚数を増やすための物理的な勢力、店舗網など、いわば「モルタル地上軍」を持っていることだ。広く普及活動を展開できる強力な歩兵部隊と拠点がなければ勝ち目はない。 二つ目は、「越境する能力」だ。自分のシステムをベースにするが、他社システムともすぐに統合でき、客に対して1+1=2+αのサービスを提供できる機能性が必要である。この場合のカギは、ポイントを相互に認証することだが、財力がないと最終的には相手に呑み込まれる。(NEWSポストセブン- 2011年8月3日)------------------------------------------------- PR